アニメ音楽 GOAT徹底比較|世界を揺らした作曲家10人を500点満点で評価





アニメ音楽 GOAT徹底比較|世界を揺らした作曲家10人を500点満点で評価





アニメ音楽 GOAT徹底比較

主題歌やBGMが、作品そのものの「記憶」を支配してしまう。
本記事ではアニメの劇伴・サウンドトラックを中心に、世界レベルで影響力を持った作曲家・音楽家を10人ピックアップ。
①作品インパクト ②音楽的完成度 ③映像とのシンクロ ④後続クリエイターへの影響 ⑤国際的浸透度
の5項目を各100点・合計500点でガチ採点し、アニメ音楽の GOAT(Greatest Of All Time)を決定します。

評価ルール(500点満点)

  • ① 作品インパクト(100)… 関わった代表作の知名度・世代をまたぐ“記憶度”・シーンの象徴性。
  • ② 音楽的完成度(100)… メロディ・ハーモニー・オーケストレーション・サウンドデザインの総合クオリティ。
  • ③ 映像とのシンクロ(100)… 画や演出に対してどれだけ“呼吸”を合わせているか。演出との一体感。
  • ④ 後続への影響(100)… その人っぽいサウンドを追う作曲家の数・ジャンル全体へのスタイルの輸出度。
  • ⑤ 国際的浸透度(100)… 海外での認知・コンサート・サブカルチャーへの浸透・二次利用の広がり。

※主題歌シンガーではなく「作曲家/スコアラー」中心。歌モノとの境界はゆるめに扱っています。

久石譲(Joe Hisaishi)ジブリと共に世界を席巻したメロディメーカー

代表作:『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』ほか多数

なにがエグいのか(要約)

ジブリ作品を中心に、「アニメ音楽=子どものもの」というイメージを壊した作曲家。
クラシック/ミニマル/ポップスを独自ブレンドしたメロディラインは、作品を知らない人ですら耳に残るレベルで拡散している。
コンサートやサブスク再生まで含めると、アニメ発の劇伴としては世界トップクラスの再生規模を持つ存在。

評価ポイント

  • ジブリのイメージ=久石サウンド、というレベルのブランド一体化。
  • インスト主体にもかかわらず、主題歌級の認知度を持つテーマが多い。
  • ピアノ+オーケストラ編成のスタンダードを、アニメ文脈に持ち込んだ功績。

スコア(アニメ音楽作曲家として)

項目 評価
① 作品インパクト 100
② 音楽的完成度 99
③ 映像とのシンクロ 97
④ 後続への影響 95
⑤ 国際的浸透度 94
合計 485 / 500

菅野よう子(Yoko Kanno)ジャンル無限の“宇宙系”コンポーザー

代表作:『カウボーイビバップ』『マクロスプラス』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』ほか

なにがエグいのか(要約)

ジャズ、ロック、民族音楽、エレクトロニカ、聖歌風コーラス…ジャンルを軽く跨ぐサウンドで
「この作品の音楽、全部違う人が作ってない?」と思わせる多彩さが武器。
『カウボーイビバップ』のジャズ、『攻殻』の近未来サウンドなど、
アニメの世界観を“音楽ジャンル”ごと作り替えてしまうタイプの作曲家。

評価ポイント

  • サントラ単体で世界的に聴かれ、クラブ/ジャズシーンにも引用多数。
  • 「菅野よう子っぽい音」を目指す後続の作曲家・アレンジャーが激増。
  • 海外ファンベースの厚さがアニメ音楽の国際化をかなり押し上げた。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 96
② 音楽的完成度 99
③ 映像とのシンクロ 96
④ 後続への影響 96
⑤ 国際的浸透度 91
合計 478 / 500

梶浦由記(Yuki Kajiura)“梶浦サウンド”というジャンルを作った人

代表作:『魔法少女まどか☆マギカ』『Fate/Zero』『ソードアート・オンライン』ほか

なにがエグいのか(要約)

ポリフォニックなコーラス、異国語風のヴォーカル、打ち込みとストリングスが絡む独特のサウンドで、
「あ、これ梶浦だ」と一瞬で分かるブランドを確立。
ダークファンタジー/バトル作品の“神格化BGM”を量産し、作品そのものの熱量を底上げしてきた存在。

評価ポイント

  • シーン単位で「音楽が来た瞬間に鳥肌が立つ」タイプの演出力。
  • 歌入り劇伴というスタイルを一般化し、主題歌と劇伴の境界を曖昧にした。
  • 海外イベント・コンサートでの人気も高く、サントラ単体の支持も厚い。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 94
② 音楽的完成度 96
③ 映像とのシンクロ 95
④ 後続への影響 95
⑤ 国際的浸透度 92
合計 472 / 500

澤野弘之(Hiroyuki Sawano)“サビが来る劇伴”の権化

代表作:『進撃の巨人』『機動戦士ガンダムUC』『ギルティクラウン』ほか

なにがエグいのか(要約)

ロック・エレクトロ・オーケストラを融合した爆発的なサウンドで、
「BGMなのにサビで観客をぶち上げる」スタイルを確立。
特に『進撃の巨人』の劇伴は、アニメを観ていない層にまで拡散し、
“アニメの音楽”という枠を超えたスタジアム級のスケール感を持っている。

評価ポイント

  • ボーカル曲とインストをシームレスに行き来する構成力。
  • 戦闘シーン・盛り上がりシーンの「テンプレ演出」を世界レベルで更新。
  • ライブ公演・配信など、アニメ外の文脈でもちゃんと戦えている音の強さ。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 95
② 音楽的完成度 94
③ 映像とのシンクロ 95
④ 後続への影響 92
⑤ 国際的浸透度 92
合計 468 / 500

鷺巣詩郎(Shiro SAGISU)エヴァで“トラウマ級の音”を世にばらまいた人

代表作:『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ、『シン・ゴジラ』ほか

なにがエグいのか(要約)

クラシック・教会音楽・現代音楽の要素を取り込みつつ、
日常シーンから世界の終わりまでを同じスコアでつないでしまう作家性。
エヴァの使徒戦シーン、静かなピアノ、バッハ引用など、
「音楽のせいで余計に心に残ってしまう」タイプの演出を量産した張本人。

評価ポイント

  • エヴァの世界観において、音楽が物語解釈の一部になっているレベルの存在感。
  • クラシック引用や合唱の使い方を、後続のアニメがこぞって真似した。
  • 『シン・ゴジラ』など、アニメ外の作品でも“異様な緊張感BGM”を標準装備にした功績。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 95
② 音楽的完成度 94
③ 映像とのシンクロ 94
④ 後続への影響 91
⑤ 国際的浸透度 88
合計 462 / 500

田中公平(Kohei Tanaka)“少年ジャンプ的高揚感”のど真ん中

代表作:『ONE PIECE』(初期〜劇伴)、『サクラ大戦』シリーズほか

なにがエグいのか(要約)

王道オーケストレーション+歌モノで、「少年漫画的カタルシス」を音楽的に具現化してきた人。
ワンピース初期の海賊冒険BGM、サクラ大戦のレビューソングなど、
“明るく燃える系”のテンプレをガチで作り上げた張本人のひとり。

評価ポイント

  • メロディがとにかく覚えやすく、歌モノ・インストどちらでも強い。
  • ステージショー・ミュージカル・ゲームにまたがる立体的な展開。
  • 少年向けアニメの“王道サウンド”として、多くの後続に影響。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 93
② 音楽的完成度 92
③ 映像とのシンクロ 92
④ 後続への影響 93
⑤ 国際的浸透度 90
合計 460 / 500

川井憲次(Kenji Kawai)“攻殻”と“ホラー”の音の革新者

代表作:『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL』(劇場版)、『ひぐらしのなく頃に』ほか

なにがエグいのか(要約)

シンセ・打楽器・民族楽器・声をミックスし、「不穏」「霊性」「近未来」を同時に鳴らすサウンドでオンリーワンを確立。
攻殻のハマり方、ひぐらしのホラー演出など、「音で世界観をつくる」タイプの仕事が多い。

評価ポイント

  • 静寂と爆音のコントラストで、映像以上の緊張感を作り出す。
  • 和楽器・民族楽器の使い方が後続のアニメ・ゲームに強く影響。
  • 実写映画でもホラー・サスペンス系のサウンドをアップデートし続けている。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 92
② 音楽的完成度 92
③ 映像とのシンクロ 93
④ 後続への影響 90
⑤ 国際的浸透度 87
合計 454 / 500

岩崎琢(Taku Iwasaki)「クセの強い劇伴」のトップランナー

代表作:『るろうに剣心 追憶編』『天元突破グレンラガン』『文豪ストレイドッグス』ほか

なにがエグいのか(要約)

クラシック、ジャズ、ヒップホップ、現代音楽をぶん回して、シーンに合わせて“音楽の人格”を変えるタイプ。
ときに画と喧嘩しそうなまでの主張を持ちつつ、結果的に作品の個性を決定づける劇伴を作り続けている。

評価ポイント

  • 「グレンラガン」のラップ×合唱みたいな、実験的サウンドが多数。
  • るろ剣追憶編の静かなギター・弦の使い方など、感情の起伏コントロールも巧み。
  • 「岩崎節」的な突然の変拍子・ジャンルチェンジに憧れる作曲家も多い。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 90
② 音楽的完成度 92
③ 映像とのシンクロ 90
④ 後続への影響 90
⑤ 国際的浸透度 88
合計 450 / 500

横山克(Masaru Yokoyama)“泣き+青春ドラマ”の職人

代表作:『四月は君の嘘』『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン』ほか多数

なにがエグいのか(要約)

ピアノ・ストリングスを中心としたエモーショナルなスコアで、青春もの・ヒューマンドラマ系作品を支える作曲家。
感傷一歩手前で止めるようなメロディラインと、シーンの“間”を邪魔しないコード進行が特徴。

評価ポイント

  • 『四月は君の嘘』のライブシーンなど、音楽が物語の主役になる場面が多い。
  • TVドラマ・アニメをまたいでコンスタントにハイクオリティなスコアを提供。
  • 若手作曲家が「横山ライン」を意識したコード・ボイシングを真似しがち。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 88
② 音楽的完成度 92
③ 映像とのシンクロ 92
④ 後続への影響 86
⑤ 国際的浸透度 90
合計 448 / 500

服部隆之(Takayuki Hattori)“シネマスコア級”のアニメ劇伴

代表作:『名探偵コナン(映画版の一部)』『銀河英雄伝説(新作)』ほか

なにがエグいのか(要約)

映画音楽・ドラマ音楽の大御所としての顔も持ちながら、アニメでもシネマスコア級のオーケストラサウンドを投入。
コナン映画の追跡シーンや、スペースオペラ系作品での重厚なスコアは、
「アニメでもここまでやっていいんだ」という基準を一段上げた。

評価ポイント

  • メロディアスでありつつ、オーケストレーションがガチ。
  • サスペンス・ミステリー系の空気作りが抜群に上手い。
  • 実写・アニメを跨ぐことで、両方にノウハウを輸出している立場。

スコア

項目 評価
① 作品インパクト 88
② 音楽的完成度 93
③ 映像とのシンクロ 90
④ 後続への影響 90
⑤ 国際的浸透度 85
合計 446 / 500

アニメ音楽作曲家 GOAT最終ランキング(500点満点)

順位 作曲家 ①作品インパクト ②音楽完成度 ③映像シンクロ ④後続への影響 ⑤国際的浸透度 合計
1位 久石譲 100 99 97 95 94 485
2位 菅野よう子 96 99 96 96 91 478
3位 梶浦由記 94 96 95 95 92 472
4位 澤野弘之 95 94 95 92 92 468
5位 鷺巣詩郎 95 94 94 91 88 462
6位 田中公平 93 92 92 93 90 460
7位 川井憲次 92 92 93 90 87 454
8位 岩崎琢 90 92 90 90 88 450
9位 横山克 88 92 92 86 90 448
10位 服部隆之 88 93 90 90 85 446

GOAT最終判定

🏆 アニメ音楽 GOAT:久石譲(485 / 500)

※あくまで「アニメ音楽としての評価」。映画音楽全体、クラシック作曲家としての評価とは切り離して採点しています。
「この人が入ってないのはおかしい」「点数配分がおかしい」などは、コメント欄で好きに殴り合う想定のランキングです。


この界隈の最終GOAT

アニメ音楽

久石譲
485 / 500
※当サイト独自の500点満点スコア(実績・影響・持続性などの合算)。基準は「判定基準」ページ参照。

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