AI/機械学習/コンピュータ科学 GOAT徹底比較|歴史を変えた10人を500点満点で評価





AI/機械学習/コンピュータ科学 GOAT徹底比較|歴史を変えた10人を500点満点で評価





AI/機械学習/コンピュータ科学 GOAT徹底比較

チャットボットも、検索も、スマホも、量子コンピューティングも。
その全部の「根っこ」をつくってきたのが、AI・機械学習・コンピュータ科学の人たち。
本記事では、この巨大ジャンルから歴史と現在を決定的に変えた10人を選び、
①理論的ブレイクスルー ②実用・産業インパクト ③エコシステム構築 ④後世への影響 ⑤分野横断性
の5項目(各100点・合計500点)でガチ採点。
「好き嫌い」ではなく、あくまで人類の技術スタックにどれだけ深く食い込んでいるかだけでGOATを決めます。

評価ルール(500点満点)

  • ① 理論的ブレイクスルー(100)… その人がいなかったら、そもそも現在のAI/CSの前提が変わっていたレベルの理論か。
  • ② 実用・産業インパクト(100)… 実際のプロダクト・産業・社会インフラにどれだけ食い込んだか。
  • ③ エコシステム構築(100)… 研究コミュニティや企業群、標準化などの「場」をどれだけ作ったか。
  • ④ 後世への影響(100)… 教科書・論文・プロトコル・ライブラリなどで、今もなお直接参照され続けているか。
  • ⑤ 分野横断性(100)… 数学・物理・認知科学・ネットワークなど、他分野にも橋をかけた度合い。

※いつもの通り GOATチャンネル独自基準です。「この人がいない」は全然あり得るので、コメント欄前提の殴り合い用リスト。

アラン・チューリング(Alan Turing)「計算とは何か」を定義した男

1912–1954/イギリス — チューリングマシンとチューリングテストで「計算機」と「AI」の土台を作った

要約

「計算できる」とは何かを形式的に定義したチューリングマシン
「機械は知能を持ちうるか」を問うチューリングテスト
どちらも、コンピュータ科学とAIが“そもそも議論できるようになる”前提を用意した存在。
暗号解読(エニグマ)や初期コンピュータ設計にも関与し、理論と実務の橋渡しもしている。

インパクトざっくり

  • 現代の「アルゴリズム」「計算可能性」「停止性」みたいな概念のスタート地点。
  • AI議論のメタフレーム(人間 vs 機械の知能)を提示した最初期の1人。
  • 暗号解読・戦時コンピューティングへの貢献は、世界史レベルでインパクト大。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 100
② 実用・産業インパクト 93
③ エコシステム構築 88
④ 後世への影響 100
⑤ 分野横断性 95
合計 476 / 500

ジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)現代コンピュータの設計図

1903–1957/ハンガリー→アメリカ — フォン・ノイマン型アーキテクチャで「コンピュータの基本形」を決めた

要約

メモリにプログラムとデータを一緒に読み書きするフォン・ノイマン型アーキテクチャを提案し、
ほぼすべての汎用コンピュータの基本設計になっている人。
ゲーム理論・量子力学・数値解析など、計算以外の分野でも基礎を作りまくった“チートキャラ”でもある。

インパクトざっくり

  • 「CPU・メモリ・ストレージ・バス」というおなじみ構造の原型。
  • シミュレーションや数値計算の概念を押し上げ、後の気候モデル・核計算・金融工学などの基盤に。
  • ゲーム理論など、AIの意思決定モデルにも直結する分野を開拓。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 98
② 実用・産業インパクト 100
③ エコシステム構築 92
④ 後世への影響 97
⑤ 分野横断性 100
合計 487 / 500

クロード・シャノン(Claude Shannon)情報理論で「ビット」の世界を開いた

1916–2001/アメリカ — 情報量・雑音・通信路容量を数学にしてしまった人

要約

電話回線や通信をどうやって効率よく・正確に行うかを考えた結果、
「情報量(エントロピー)」「ビット」「通信路容量」といった概念を定式化し、
デジタル通信・圧縮・誤り訂正の基礎を作った。
機械学習における損失関数やエントロピー正則化など、サイドエフェクトもでかい。

インパクトざっくり

  • インターネットもモバイル通信も、根っこはほぼシャノン。
  • エントロピー概念は、機械学習・統計・暗号など広範囲で再利用され続けている。
  • ハードウェア寄りと理論寄りの両方をつなぐ存在。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 100
② 実用・産業インパクト 97
③ エコシステム構築 86
④ 後世への影響 98
⑤ 分野横断性 94
合計 475 / 500

ジョン・マッカーシー(John McCarthy)「Artificial Intelligence」という名前をつけた

1927–2011/アメリカ — LISPとAI研究コミュニティをつくった

要約

1956年のダートマス会議で「Artificial Intelligence」という言葉を提案し、
そのまま分野名になってしまった男。
関数型言語LISPの設計者でもあり、AI研究用のプログラミング環境・文化の種をまいた。

インパクトざっくり

  • 「AI」という看板を掲げた研究コミュニティの立ち上げ人。
  • LISP文化はシンボリックAIからマクロ・REPL文化まで、かなり広く影響。
  • タイムシェアリングやクラウド的発想の先駆けもやっている。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 88
② 実用・産業インパクト 86
③ エコシステム構築 96
④ 後世への影響 90
⑤ 分野横断性 84
合計 444 / 500

ドナルド・クヌース(Donald Knuth)アルゴリズムの“百科事典”を書いた人

1938– /アメリカ — 『The Art of Computer Programming』でCSの基礎をほぼ1人で整地

要約

アルゴリズムとデータ構造を徹底的に体系化した大著
『The Art of Computer Programming』で知られるコンピュータ科学者。
「どのアルゴリズムがどんな計算量・特性を持つか」が整理されたおかげで、
教科書・競技プログラミング・実装界隈すべての基準が揃ったと言ってもいい。

インパクトざっくり

  • ソート・探索・乱数生成からコンパイラまで、教科書レベルでクヌース基準になっている。
  • TeXなどタイポグラフィの世界でも標準を作ってしまった。
  • CSの「ちゃんと数学する」文化の象徴的存在。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 90
② 実用・産業インパクト 88
③ エコシステム構築 90
④ 後世への影響 95
⑤ 分野横断性 85
合計 448 / 500

ジェフリー・ヒントン(Geoffrey Hinton)ディープラーニングの“ゴッドファーザー”

1947– /イギリス→カナダ — ニューラルネットを“オカルト”からメインストリームに引き上げた

要約

1980年代から一貫してニューラルネットワークを推し続け、
誤差逆伝播(backpropagation)の普及、ディープラーニング、
画像・音声認識の性能爆上げムーブメントの中心にいた研究者。
LeCun・Bengio とともに「ディープラーニング三銃士」と呼ばれることも。

インパクトざっくり

  • ImageNetブレイクスルー以降のAIブームの象徴的存在。
  • 多層ニューラルネットの学習が「ちゃんと動く」ことを実証し続けた人。
  • 多数の弟子・共同研究者を通じて、業界全体に人材をばらまいた。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 92
② 実用・産業インパクト 96
③ エコシステム構築 90
④ 後世への影響 95
⑤ 分野横断性 86
合計 459 / 500

ヤン・ルカン(Yann LeCun)コンピュータビジョンとCNNの開拓者

1960– /フランス→アメリカ — 畳み込みニューラルネットで画像認識の標準を作った

要約

郵便番号読み取りなどの実務案件からスタートし、
画像認識で今も主流の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を開拓した研究者。
Facebook(現Meta)のChief AI Scientistとして、産業界のAI研究体制にも大きく関与している。

インパクトざっくり

  • 手書き文字認識からImageNet、そして現在のビジョンモデルまで、CNN系はほぼルカンの系譜。
  • 研究と実務(産業応用)の橋渡しとしても影響力大。
  • 自己教師あり学習など、ポスト深層学習の文脈でも重要な発言をし続けている。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 90
② 実用・産業インパクト 95
③ エコシステム構築 88
④ 後世への影響 93
⑤ 分野横断性 84
合計 450 / 500

ヨシュア・ベンジオ(Yoshua Bengio)深層学習理論と教育のハブ

1964– /カナダ — ディープラーニングを「学ぶための言語」にしてくれた人

要約

深層学習の理論・実装・チュートリアルを体系化し、
ニューラルネットの教科書・講義・オープンな研究コミュニティを整備してきた研究者。
モントリオールAIエコシステムの中心人物でもあり、研究者育成のインパクトが非常に大きい。

インパクトざっくり

  • 深層学習本や講義を通じて、「分野そのものの標準教材」をつくった。
  • 確率的モデリング・表現学習など、理論側の橋渡しも担当。
  • AI倫理・社会影響の議論にも積極的に関わり始めている。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 90
② 実用・産業インパクト 88
③ エコシステム構築 92
④ 後世への影響 92
⑤ 分野横断性 82
合計 444 / 500

ジューディア・パール(Judea Pearl)因果推論で「理由」を扱えるようにした

1936– /イスラエル→アメリカ — ベイジアンネットワークと因果推論フレームワークの開拓者

要約

不確実性のもとでの推論を扱うベイジアンネットワークや、
「もし〜だったら?」を形式的に扱う因果推論フレームワークを作り上げた研究者。
機械学習・統計・社会科学・疫学など、あらゆる分野で因果推論ブームを起こした。

インパクトざっくり

  • 「相関」と「因果」をちゃんと分けて議論する、という当たり前を数学として整備。
  • AIシステムが“なぜ”を扱うための理論的基盤の一つ。
  • 広告・医療・政策評価など、実務側の世界にもがっつり浸透中。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 95
② 実用・産業インパクト 88
③ エコシステム構築 86
④ 後世への影響 93
⑤ 分野横断性 94
合計 456 / 500

ティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)WWWで世界の「情報空間」を作った

1955– /イギリス — ハイパーテキスト+URL+HTTPで「Web」という概念を実装

要約

CERNで働いていたときに、研究者同士が情報を共有しやすくするために
URL/HTTP/HTML という組み合わせを考案し、それを公開仕様として開いたエンジニア。
今のWeb・ブラウザ・Webサービス経済のほぼ全部が、この設計の上に乗っかっている。

インパクトざっくり

  • Webがなければ、クラウドもSNSも検索エンジンも今の形では存在しなかった。
  • オープン標準と分散型アーキテクチャという価値観を広めた。
  • AIモデルが学習するデータの大部分も、Web経由で集まっているという意味で間接インパクトは圧倒的。

スコア

項目 評価
① 理論的ブレイクスルー 88
② 実用・産業インパクト 100
③ エコシステム構築 97
④ 後世への影響 96
⑤ 分野横断性 90
合計 471 / 500

AI/機械学習/コンピュータ科学 GOAT最終ランキング(500点満点)

順位 人物 ①理論ブレイク ②実用インパクト ③エコシステム ④後世への影響 ⑤分野横断性 合計
1位 ジョン・フォン・ノイマン 98 100 92 97 100 487
2位 アラン・チューリング 100 93 88 100 95 476
3位 クロード・シャノン 100 97 86 98 94 475
4位 ティム・バーナーズ=リー 88 100 97 96 90 471
5位 ジェフリー・ヒントン 92 96 90 95 86 459
6位 ジューディア・パール 95 88 86 93 94 456
7位 ヤン・ルカン 90 95 88 93 84 450
8位 ドナルド・クヌース 90 88 90 95 85 448
9位 ヨシュア・ベンジオ 90 88 92 92 82 444
10位 ジョン・マッカーシー 88 86 96 90 84 444

GOAT最終判定

🏆 AI/コンピュータ科学 GOAT(暫定):ジョン・フォン・ノイマン(487 / 500)

「純AI視点ならチューリングorヒントンでは?」というツッコミは当然あるので、
分野別・時代別の再編成バージョンもそのうち別記事でやる前提の“暫定ランキング”という扱い。

© 2025 GOATチャンネル — 評価はあくまで編集部(=あなた)の独断と偏見です。


この界隈の最終GOAT

AI/機械学習/コンピュータ科学

ジョン・フォン・ノイマン
487 / 500
※当サイト独自の500点満点スコア(実績・影響・持続性などの合算)。基準は「判定基準」ページ参照。

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